こんにちは。
今回も、世界のごみ事情をご紹介します。
4回目にご紹介する国は、中国です。
① 中国に集まるプラスチックごみ
2016年、中国ではあるドキュメンタリー映画が話題を呼びました。
「プラスチック・チャイナ」(原題:塑料王国)という映画です。
こちらをクリックすると、映画のトレーラー(あらすじ)がご覧になれます。
プラスチックごみのリサイクル工場で、生活する人々の様子を描いた映画です。
簡単にこの映画のあらすじをご紹介します。
リサイクル工場の社員たちは、家族と一緒にごみに囲まれて、細々と暮らしています。
ハエが社員の子供たちの顔に止まっている様子、
使い捨てられた医療用の注射器を使い、子供たちが水を飲んでいる様子、
プラスチックを誤って食べた羊が死んでいく様子などがありありと描かれています。
ではなぜ、中国はこれほどプラスチックごみを抱えているのでしょうか。
それは、2017年までプラスチックごみが、中国ではほとんど有価物だったことが原因です。
② 有価物とは?
ごみとは、自分にとって必要なくなったものですよね。
ただ、自分にとっては必要なくても、第三者にとってはまだ使えるものがありますね。
これを有価物といいます。
例えばAさんは、ノートパソコンの液晶が映らなくなり、不用品として業者に売却しました。
パソコンに詳しいBさんは、業者からそのパソコンを買い取りました。
Bさんにとっては、分解しパーツを交換すれば、まだパソコンは使えるという認識です。
このパソコンはBさんにとってはごみではなく有価物という認識になります。
ちなみにこれに対し、腐ってしまったフルーツなどは、有価物に対して廃棄物とよびます。
第三者がどう考えても使えないと判断されたもののことです。
よく耳にする「産業廃棄物」という単語は、団体や法人が出した廃棄物のことをいいます。
③ 2017年までの中国のようす
話を先ほどの「プラスチック・チャイナ」に戻します。
中国では2017年まで、プラスチックごみの多くが有価物だったという話をしました。
プラスチックはリサイクルをすれば、商品の材料になります。
また、プラスチックの原材料は原油です。
原油からプラスチックを作るよりも、輸入したプラスチックを加工するほうが低コストなのです。
このため、1980年代や90年代にかけ急成長中の中国にとって、プラスチックは大きな資源でした。
つまり、日本やアメリカなどの先進国から、プラスチックごみを買い取っていたのです。
先進国のプラスチックごみを、有価物として考えていたということです。
例えば私たちの着ている服のタグの多くには、「Made in China」(中国製)と書かれていますよね。
衣服の原料はプラスチックですので、中国製の服が世界中に輸出されているのです。
④ これからのプラスチックごみと中国
今や中国も国内総生産が世界第2位の国となりました。
そのため、プラスチックごみを有価物として買い取る必要性もなくなりました。
また、先進国からのプラスチックごみには、分別が不十分なものもあります。
先の3回でご紹介したように、アメリカ・フランス・イタリアでさえも、
プラスチックごみの分別の意識は高まったばかりでしたよね。
いわば「廃棄物に近い」プラスチックごみも、多く中国に流入しました。
プラスチックごみを燃やすと、環境汚染も深刻になります。
プラスチックの原料が原油だからです。
最近は中国からPM2.5や黄砂が飛来することも多くなっています。
ただ、よく考えると先進国のごみを燃やした結果、環境汚染が起こっています。
大気汚染は中国だけの問題だったのか、考える必要もありそうですね。
⑤ まとめ
いかがでしょうか。
中国のごみ問題、特にプラスチックについて見ていきました。
ごみを減らせるような日ごろの努力が大切です。
まずは身の回りの物の整理整頓が大切ですね。
最後になりますが、不用品回収はライフパートナーズにお任せください。
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