こんにちは。
今回も、前回・前々回に引き続き、外国のごみ事情をご紹介します。
ヨーロッパの最後にご紹介する国は、イタリアです。
1 ローマの現状
① ローマのごみ問題
イタリアのごみの分別が始まったのは、諸外国と比べて非常に遅く、1980年代です。
イタリアのごみ意識は最近になって根付いてきたように思えますよね。
ただ、現在でもイタリアのごみ問題は非常に深刻です。
イタリアの首都ローマがあるラツィオ州では、年に都市廃棄物が約300トン排出されています。
しかし、2017年時点では半数以上が分別されていないというデータもあります。
さらに、イタリアの現地では2019年、このような報道がされました。
「ローマ以外で出るごみは処理ができているが、首都のローマで出るごみの量があまりにも多い。
このため、ごみの処理が追い付かず、現状は分別が進んでいない」とのことです。
② 現地のごみ分別意識 ~タバコを例に~
日本では、歩きタバコはマナー違反どころか、条例で禁止されているところも多いですよね。
イタリアでは、歩きタバコに対する罰則はありません。
タバコの吸い殻への市民意識も、それほど高くありません。
ごみ箱に灰皿が設置されているにもかかわらず、吸い殻のポイ捨てが目立つ場所もあります。
中には火が付いたまま捨てられているタバコを見た観光客もいるようです。
2 ローマ以外の現状
① フィレンツェの面白いごみ箱
ここからは、フィレンツェにある少し変わったごみ箱を紹介します。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「ヴィーナスの誕生」が展示されている美術館のある町ですね。
この町は非常に小さく、札幌市の北区と中央区の面積の合計とほぼ同じです。
小さな町フィレンツェでは、ごみ箱そのものはなんと地下に埋まっています。
ごみを入れる部分だけが地上に露出し、ごみは地下のタンクに貯まるしくみです。
では、どうやってごみを出すのでしょうか?
収集車はタンクごとごみを持ち上げ、ごみを車内に落とします。
UFOキャッチャーのようにごみを回収する仕組みです。
この一風変わったごみ箱は、臭いや手が汚れる心配のない画期的なごみ箱といえるでしょう。
② ミラノのごみ改革
ここまで、イタリアの首都ローマが抱えるごみ問題を紹介しました。
しかし、同じイタリア国内でも、ごみの分別への理解が進んでいる地域があります。
オペラの最高峰の劇場・スカラ座があるミラノを例にご紹介します。
ミラノはイタリア国内で、最もごみ意識が高い地域として知られています。
ごみ意識が高い理由は、2015年に開催されたミラノ万博にありました。
万博を開催するということは、世界中から多くの人々がやってくることを意味します。
当時のミラノの市長は全世帯に向け、生ごみ分別への協力の手紙と生ごみ分別袋を送りました。
生ごみを市全体でコンポスト化しようという試みです。
コンポストとは、生ごみをたい肥にしてリサイクルすることです。
日本では各家庭の判断でコンポスト化を行っていますよね。
コンポスト機を買うと、奨励金が出る自治体も存在します。
ミラノでは、世帯単位ではなく、市単位でコンポスト化を行おうとしたのです。
ミラノのごみ問題への取り組みは、世界的に高く評価され、注目を集めました。
そして、2008年にトルコを下し万博の開催地に選ばれたのです。
3 まとめ
いかがでしょうか。
イタリアでは、ごみ意識が根付いたのが遅いせいもあり、
まだまだ市民理解が進んでいないのが現状のようです。
その一方で、フィレンツェのように少し変わったごみ箱を導入したり、
ミラノのようにごみ改革が進んでいる地域もあります。
ここまで3回にわたってアメリカおよびヨーロッパのごみ問題をご紹介しました。
どの国もごみへの理解が、日本とは違う部分も同じ部分もあります。
ごみの問題は日本も世界各国も変わらず、地球全体の問題として取り組んでいきたいですね。
最後になりますが、不用品の回収およびごみ清掃は、ライフパートナーズにお任せください。
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