こんにちは。
今回も世界のごみ事情について紹介します。
アジアの最後にご紹介する国は、インドです。
1 首都ニューデリーが抱えるごみ問題
インドの首都ニューデリーの近くには、ガジブール埋立地というごみ集積場があります。
ガジブール集積場には、高さ65m以上のごみ山があります。
65mという数字は2019年の計算ですので、現在はより高くなっている可能性もあります。
このごみ山には、タカなどの鳥や牛、ネズミなどが大量にいると報道されています。
ところで、インドといえばタージ・マハルが有名ですよね。
インドが誇る世界遺産のひとつです。
タージ・マハルの高さは73mです。
ガジブール埋立地のごみ山は、タージ・マハルの高さを超える勢いで、ごみが積み上がっています。
2 インドが抱えるごみ問題
インドには、リサイクルをする文化がまだあまり浸透していません。
インドの都市の道路沿いに、数百m単位でごみ山になっている地域もあるそうです。
日本でいう「ポイ捨て」が許されているような状態ですね。
インドでは、家庭から出る一般ごみの分別が近年まで行われてきませんでした。
2015年ごろになってからようやく、ごみの分別を義務付ける地域も増えたようです。
例えば、2013年にバンガロール市は、インド国内初のごみの分別を始めました。
紙やプラスチックなど所定のごみを、市の作業員が回収する仕組みです。
このような取り組みが進むことで、インドのごみ問題は少しずつ改善されてきています。
この記事では、以下はバンガロール市についてご紹介します。
3 バンガロール市が変化した理由
バンガロール市は、現在ではガベージシティ、英語でごみの町と言われています。
しかし、昔はガーデンシティと呼ばれていました。
インド有数の住みやすさを誇る、きれいな町でした。
ではなぜバンガロール市は、花園の町からごみの町へと変化してしまったのでしょうか?
その原因は、バンガロール市の急激な人口増加にありました。
国勢調査によれば、2001年にはバンガロール市の人口は、500万人を切っていました。
ところが、21世紀に入りバンガロール市は、インド有数の半導体の町として注目を集めました。
半導体とはいわゆるICチップのことです。
みなさんの定期券やスマートフォンにも使われていますよね。
半導体は需要が非常に高く、生産するのに莫大な費用と人員が必要です。
そのため、バンガロール市にインドの人口が集中しはじめたのです。
そして、2016年時点では人口1,150万人以上の町になり、人口は15年で倍以上になりました。
これにより、ごみの収集と人口増加のバランスが取れなくなりました。
こうして、バンガロール市はごみの町になってしまったわけです。
4 バンガロール市の取り組みと今後
人口が急拡大したバンガロール市では、以下のような取り組みを行っています。
① プラスチック製品の使用禁止
2016年から、バンガロール市はプラスチック製品の使用を禁止しました。
ストローやテイクアウト用の容器も、プラスチック製のものが消えたのです。
急な改革のため、一部業界では不満の声が上がっています。
ですが、市民のごみ意識が少しでも良い方向に変わったらいいですよね。
② 昔ながらのエコスタイルへ
25年ほど前までのインドでは、プラスチックに頼らない生活をしていました。
インドや東南アジアといえば、チャイ(お茶)が有名ですよね。
チャイのカップは、昔は素焼きのものを使用していました。
ですが、時代とともにプラスチック製へと置き換わっていきました。
プラスチック製カップは、前述の通りバンガロール市では禁止されました。
このため現在では、昔ながらの素焼きのカップが広く使われるようになったのです。
5 まとめ
いかがでしょうか。
インドはまだまだごみ問題に関して先進国とはいえません。
ただ、インドではプラスチック廃止の動きが加速しつつあります。
日本ではプラスチック製品はまだ多数使われていますよね。
不要なプラスチックを減らすための心がけは大切です。
また、不要なものを買わない習慣を身につけておくことも大事ですね。
そして、不要なものが溜まってきたら、処分する習慣も大事だと思います。
最後になりますが、不用品回収はライフパートナーズにお任せください。
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