こんにちは。
ここまで6回にわたり、世界各国のごみ事情を紹介してきました。
今回で世界のごみ事情をご紹介するのは最後になります。
最後にご紹介する国は、スウェーデンです。
1 スウェーデンばごみを「輸入」している
結論から申し上げると、スウェーデンは外国からごみを輸入しています。
具体的には、ノルウェーやイギリスなどから年間約80万トンのごみを輸入しています。
80万トンはおおよそ札幌ドームの2分の1程度の量です。
ではなぜ、スウェーデンはこれほどの量のごみを海外から輸入しているのでしょうか?
スウェーデンで出たごみは、わずか1%しか処分場に埋め立てられていません。
残りの99%のうち、約半分はリサイクル、半分は焼却され電力源となっています。
スウェーデンはごみによる発電で家庭や企業の電力を供給しています。
スウェーデンは日本の1.2倍の面積があります。
ただ、人口はわずか1,000万人で、日本の12分の1と非常に少ないです。
スウェーデンの人口がこれほど少ないため、電力を供給するためのごみが不足しています。
このため、外国からごみを輸入しているのです。
では、スウェーデンの電力供給はどのようになっているのでしょうか?
2 スウェーデンの電力供給
スウェーデンの電力供給の実に57%が、風力・太陽光・地熱・水力によるものです。
これらはすべて、再生可能エネルギーと呼ばれています。
再生可能エネルギーとは、火力発電や原子力発電などの枯渇性エネルギーを使わない発電方法です。
火力発電の原料は石炭、原子力発電の原料はウランです。
これらは使えばいずれ地球上から消えてしまうため、枯渇性エネルギーといわれています。
対して、再生可能エネルギーを使用すれば、半永久的に電力を供給することができます。
さらに、スウェーデン政府は2016年、このような発表をしました。
「2040年までに、枯渇性エネルギーを使った発電を廃止する。」という発表です。
この発表ができるほど、スウェーデンはごみや発電方法への意識が高いと感じますよね。
3 スウェーデンのごみ事情
では、スウェーデンのごみ事情はどのようなものなのでしょうか。
スウェーデンでは、なんとごみを収集してもらうのにお金がかかります。
住んでいる地域によって価格は多少ずれがありますが、大体日本円で1年間に3万円程度です。
ただ、生ごみを自宅で肥料にすれば、価格は半分から3分の1まで減ります。
この「ごみを収集するのにお金がかかる」システムは、世界各国から見ても非常にレアケースです。
こうした取り組みは、非常にエコだといえますよね。
4 まとめ
いかがでしょうか。
スウェーデンでは他にも、壁に暖房を設置する「壁暖房」が採用されています。
もちろん壁暖房の材料も、ごみです。
こうしたスウェーデンの取り組みから見えてくるのは、ごみを減らすのはもちろん、
ごみを再利用する取り組みにも、重点を置いているということではないでしょうか。
日本ではまだまだごみのリサイクルは、スウェーデンほどまでは進んでいません。
それでも、いらない物を再利用したり、誰かに譲ったりすることはできますよね。
自分にとってはごみとなるものでも、誰かにとってはごみではないものも存在します。
お部屋の掃除をしていらなくなったものが出た際は、すぐに捨てるのではなく、
誰かにあげたり、リサイクルする心がけはとても大切だと思います。
ここまで、全7回にわたって世界のごみ事情をご紹介しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最後になりますが、不用品回収は、ライフパートナーズにお任せください。
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