2世帯住宅にお住まいで、パートでお仕事をされてお客様から、家事作業をもっと楽にしたい。」とご相談がありました。
※写真はイメージです。
・現状
2世帯住宅で高齢者、子供と共に生活をされており、1階、2階共にLDKを有する設計で、階段を上り下りしながらの家事作業で毎日大忙し。
日中は仕事をしており、家に帰っても疲労により家事の効率も上がらないので、何とかして欲しいと、愚痴を漏らしていました。
「調理、食器洗い、洗濯、部屋掃除、アイロン掛けと、とにかく大変です。みんなが協力してくれないから、結局私がすべてやることになってしまって。」と感情的な口調です。
「家族全員で役割分担してみてはどうか」と提案すると、「今まで何度も考えたのですが、協力してくれないのです。」とがっかりした様子です。
きっかけは、親の介護の負担を少しでも減らしたいという事から始まり、家事作業全体を効率化出来ないかと考えたそうです。
それなら仕組み作りからやってみようと、女性スタッフが率先して提案、実行することになりました。
・改善作業
一つ目はホワイトボードに家事作業が分散されるように役割を決め、家族で協力してスケジュール管理する事を提案。各自が書き込む事により、するべきことが明確化され、責任を持って行動するようになる事。
次は住宅がバリアフリー設計で、各階共に敷居の段差が無い仕様になっておりますので、それぞれキッチン、ダイニング、リビングを含め、すべての箇所へ移動が出来るよう、目的に応じたワゴンを準備し、高齢者の食事、洗濯物等、少なくともワゴンでの運搬は協力してもらおうという作戦です。
※写真はイメージです。
その他にも野菜ストッカーをキッチンの片隅に置き、料理がしやすくする等、家事効率化の為のアイデアを複数提案し、どんどんと環境作りを進めます。
どうしてこれ程新しい事を提案し、実行出来るのかとの質問に「いつもやっているからですよ」と応えると、不思議そうな表情をしておりましたが、後ほど、旦那様にお伺いすると、「効率化の為に何かあるのでは」と真剣に考えていたようです。
・まとめ
「もう限界と思っておりましたが、新しい提案を実現してくれた事により、もっと頑張ろうというだけでは無く、新しい方向性が見えてきました。今後はすべて自分でやろうとはせず、家族で助け合いながら日常生活を送っていきたい。」と仰っておりました。
今回は溜まりきった悩みを聞き、共にアイデアを考えることに時間を掛けましたが、これらを実行する事により、負担が分散され、精神的にも体力的にも健康的でいられるといいですね。
小さな工夫の積み重ねですが、家族が少しずつ協力してくれる事により、負担が偏ること無く、日常生活を送って頂きたいものです。
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