お客様から「玄関ポーチのタイルが数箇所割れている事により、足が引っ掛かってしまうので、補修をして欲しい。」と依頼がありました。
※写真はイメージです。
・状況確認
確認すると隅の部分が数箇所剥がれており、下地がぼろぼろになっている状態です。またその周囲のタイルも浮いている事が軽く叩く事により確認出来ましたので、併せて補修する事になりました。
「重たい物をぶつけた訳でもないのに、自然に剥がれてきてしまった。」との問いかけに、「不備無く施工されたタイルでも、このような事はありますよ。」と説明したのですが、腑に落ちない様子です。
「はっきりとした原因は分かりませんが、衝撃、下地のコンクリートが温度、湿度により膨張、収縮を繰り返す事により目地にヒビが入り、雨水が入り込み、タイルを浮き上がらせてしまう事もあります。」と説明すると、更に酷くならないうちに直しておくべきか、と前向きに考えておりました。
・補修作業
剥がれた箇所のタイルは、そのまま残っておりましたので、元の位置に貼り付けるよう作業を行います。
上面と側面の剥がれに加えて下地のコンクリートの欠け、凹凸がありましたので、ヘラ、タガネ、ディスクグラインダーを使って平らに均し、何度もタイルを並べて高さ、ガタつきを確認しながら、貼り付けられる状態にしました。
この作業が最終的な仕上がりに影響しますので、時間は掛かりますが手を抜く事は出来ません。
また、接着面が綺麗な状態でないと、接着不良を起こしますので、作業により出た土、コンクリートの破片、ほこりを綺麗に掃除しました。
下地が下がっている箇所は、そのままタイルを貼り付け出来ませんので、セメントを練り、下地を埋める作業を行いました。
次にタイルを貼り付け、当て木をしてタイルを叩きながら、段差が出来ないように高さ調整を繰り返します。その後、目地にもセメントを入れて、タイル表面の余分なセメントはヘラ、布で綺麗に取り除きました。
※写真はイメージです。
他のひび割れ箇所も確認し、水が入らないよう補修剤を埋めて、作業完了となりました。
・まとめ
「一枚剥がれてしまうと、もっと酷くならないか心配でしたが、今回補修して頂いた事により、気持ちが楽になりました。今後はもっと気をつけて利用し、割れを見つけた時は出来るだけ早く直したいと思います。」と仰っておりました。
玄関ポーチは目につきやすい場所です。今回の補修により、見た目が良くなり、足、物が引っ掛かる心配も無くなりましたので、今後は安心して利用する事が出来ますね。
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