お客様からLDKの一角に仕切られたお部屋を、来客時の対応の為、和室のようにしたいとご相談がありました。
※写真はイメージです。
状況確認
状況を確認すると、住宅は洋風で全室がフローリングで和室が無い設計になっており、「お部屋に和室の雰囲気を出して落ち着いた空間を作りたいのですが、方法が分からない」と、仰っておりました。
今回は、床一面に本格的な畳を敷く、真壁や目透かし天井を取り入れる等、完全に変えることは出来ませんが、和室の雰囲気を出す為に幾つかのアイデアを考える事になりました。
尚、真壁とは柱や梁を露出させて仕上げた内壁で、日本家屋の伝統的な建築工法であり、「木の質感や温もりが感じられる」、「柱の状態が目で確認できる」、「和室に落ち着きや重厚感を与える」という特徴があります。
提案、作業
手軽に出来る方法として「置き畳を敷くのはどうか」と提案しました。
「合わなければ、やり直しも出来る」ということで納得頂き、作業に取り掛かることになりました。
寸法を測定したうえで、必要な枚数の半帖畳(琉球畳)を準備し、設置を進めます。
壁際、その他の凹凸に合わせて、カッターナイフ、定規を使いながらカットし、一枚一枚敷き詰めました。
置き畳のメリット
・畳の雰囲気を簡単に取り入れられる。
・フローリングの上に敷くだけで簡単に畳スペースを作ることが出来る。
・和室がない部屋でも畳の雰囲気を楽しめる。
・デザインやサイズが豊富な為、部屋の雰囲気や用途に合わせられる。
・密着シートタイプもあり、設置、撤去が簡単。
・畳の柔らかなクッション性により、座り心地や寝心地が向上。
・畳の内部に空気層がある為、防音性や断熱性に優れ、冷暖房の効率がアップする。
・畳の内部に空気層がある為、調湿性に優れている。
・コストを抑えて畳の雰囲気を取り入れることが出来る。
置き畳のデメリット
・置き畳は水分を吸収しやすく、カビやダニが発生しやすいので、定期的に掃除や乾燥が必要。
・長期間使用しているとずれてしまうことがある。
・フローリングに比べて傷がつきやすい。
その他のアイデア
・生花や造花、ドライフラワーなど、さまざまな種類の花飾りにより、和室の雰囲気を華やかにする。
・日本画や書等の掛け軸を壁に掛ける。
・様々な柄や色の座布団を用意する。
・スペースに限りがあるので、座卓は置かず、和室に合うデザインのローソファーを置く。
※写真はイメージです。
などを提案すると「和室のイメージにこだわらず、もっと自由に発想すればいいのか」と、今後前向きに考えようとする意欲も感じられました。
まとめ
お客様からは、「置き畳を敷くことで、落ち着いた雰囲気にすることが出来ましたので、今後も更に和室をイメージさせる飾りつけを行い、一層お気に入りの空間を作りたいと思います。」とお喜び頂けました。
これを機会に、来客時にも安心出来る空間をアレンジし、さらに快適に過ごせるようにして欲しいものですね。
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