お客様からテラスの波板を張り替えて欲しいと依頼がありました。
※写真はイメージです。
・現在の状況
アルミで作られたテラスに塩化ビニール製の波板が使われておりましたが、変色が酷い為、お部屋への日差しも遮られて、明るさが十分に保てない状態となっておりました。
そこで、今回使う波板は、「汚れが目立ちにくく、お部屋がもっと明るくなる色にしたい。」という要望から、ポリカーボネートのブロンズ色を使います。
・張替え作業
フックを外して古い波板を撤去しますが、ビスの腐食、波板が破損している部分もあり、容易に取り外す事が出来ませんでしたが、その際は破片が飛び散らないように安全に配慮しながら作業を行います。
波板をすべて取り外すと、アルミの枠が汚れておりましたので、水をかけながらブラシを使ってコケ、カビを落とし、水分を十分に乾かした後、張り付け作業に取り掛かります。
新しい波板は古い波板と同じサイズ、枚数を準備し、全体を並べてカットが必要な個所は波板専用の鋏でカットしました。
波板をゆがませないように2.5山の重なりを持たせて並べ、下穴をあけた後、ステンレスのフックを使って、ずれないように固定します。
※写真はイメージです。
雨漏りを防ぐ為、波板の継ぎ目やビス穴に防水シール剤を塗布し、防水処理まで行った所で、作業は完了となりました。
・波板張替えによる改善点
劣化による雨漏りや破損などのリスクを減らすことが出来て、防水性・耐久性の向上に加え、屋根や外壁の寿命が延びる。
波板を張替える事で、美観が向上し、建物の印象が良くなる。
断熱性・遮音性が向上し、快適な住環境を実現する。
耐候性が向上し、紫外線、風雨による劣化を防ぐ。
ポリカーボネート樹脂は、ガラスに匹敵する透明度と強度を持ち、耐候性や耐熱性にも優れている為、屋根や外壁材としてだけでなく、採光や防音などの目的にも使用されています。
・ポリカーボネートのメリット
ガラスの約200倍、塩ビ波板の約20倍の耐衝撃性がある為、落下物や雹などの衝撃から屋根や外壁を守る。
紫外線や雨風などの影響で劣化しにくい為、屋根や外壁を長期間保護。
耐熱温度が120℃と高く、夏場の日差しによる熱を遮断。
ガラスに匹敵する透明度がある為、お部屋が明るくなる。
切断や穴あけなどの加工が容易である為、様々な形状への加工が容易。
・ポリカーボネートのデメリット
塩ビ波板や鉄板波板よりも高価。
熱伝導率が高い為、夏場はお部屋が熱くなりやすい。
音が響きやすい為、防音対策が必要になる場合がある。
・まとめ
ポリカーボネートは、様々なメリットを備えた素材ですので、用途や予算に合わせて、適切なものを選ぶ事が出来るといいですね。
お客様からは「十分に日差しが入り込むようになった事で、日中は照明に頼らずに過ごせるようになり、一層快適に過ごせそうです。定期的に掃除も行い、いつも明るい状態を保つよう心掛けます。」と、お喜び頂けました。
波板張替えは、屋根や外壁の状態を良好に保つ為に重要な作業になりますので、定期的に点検を行い、安全性、採光を保つ為にも、劣化が見られた場合は早めに張替えを行う事が必要ですね。
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