お客様から「住宅周囲に花壇、垣根を作ったのですが、手入れを怠った為、見た目が悪くなってしまいました。綺麗にする事が出来ないのでしょうか。」とご相談がありました。
※写真はイメージです。
・現状
住宅は角地に建築されており、レンガを積み上げて1段目が花壇、2段目は背丈程度の垣根が植えてあり、その周辺は芝生となっておりました。
歩行者からとてもよく見える立地で、1段目、2段目、更に側溝とレンガとの隙間からも雑草が生えている状況で、手入れをしていない事が一目瞭然です。
雑草の生命力は凄いものですね。
「手入れが疎かになり、しばらくすると、すぐにこのような状態になってしまった。どれだけ綺麗にしても、荒れた状態になってしまう。」と、落胆した表情です。
長期的に改善する方法は無いのかと、考えては見るのですが、外構の設計と手を掛ける意欲、頻度が一致しておらず、今になって後悔している様子です。
建築当初は念入りに手入れをしていたのですが、現在は仕事、気分転換の為の遊びを重視するようになり、手が回っていない状況です。
・改善案の提示
お客様のモチベーションアップの為に、お気に入りの花を見つけ、プランターを併用しながら所々に植え付け。
また短期間で雑草に埋もれないよう、ひとりで持ち上げられる程度の大きさの飾り付けをしてみてはどうかと提案すると「長期間綺麗な状態を維持するのは難しく、期間が経つにつれ、ますます荒れた状態になるのでは。」と消極的な様子です。
とにかく前向きに進めなければと、ガーデニングに関するカタログを見て試行錯誤を重ねます。
花壇、植木の周辺は除草剤が使えませんので、手作業での草取り、道路との境界線に生えている草については、除草剤を用い、根こそぎ枯らすという提案をしました。
※写真はイメージです。
・改善作業
作業は周辺に残したい植木が多くある事から、手作業で草取りを行います。
コンクリートの隙間から生えている雑草は、しっかりと根を張っており、根元から手で引き抜くことは不可能ですので、除草剤を活用して枯らします。
花壇は、肥料を撒いた上でお気に入りの花を所々に植え、陶器、石により作られた飾り付け、ガーデンライトの設置等、興味を持ってもらう工夫を行いました。
垣根などの植木は、本来あるべき形に整えると、お庭らしい雰囲気となり、お客様は「この状態を作りたかった」とつぶやく様子です。
住宅内を見渡せる程度にまで庭木の形を整え、周囲も綺麗にし、すっきりとした雰囲気になった所で作業完了となりました。
・まとめ
「植物を沢山植えると綺麗な庭になると思っておりましたが、今回、飾り付けのアイデアを幾つか提案して頂き、違った視点からの発想を得る事が出来ました。飽きずにコツコツと手入れをする事が大切と気づきましたので、今後は計画的に少しずつ改善したいと思います。」と前向きな姿勢を示しておりました。
今回の作業は如何に関心を持って頂き、気持ちを高める事が出来るか、と考えながらの提案でしたが、再び建築当初の意欲が戻りつつある状態にほっとしました。
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