お客様から、「今後想定される地震に備えたいので、対策を考えたい。」と、ご相談がありました。
「今のうちに出来る事をしたいのですが、重量物を持ち上げる必要がある事や、天井付近での作業が困難な為、お任せしたい。」との事でした。
北海道は日本海溝と千島海溝の両方の近くに位置している為、両地震が発生する可能性があります。マグニチュード9クラスの地震が発生した場合、広範囲に渡って震度6強以上の揺れにより、建物の倒壊、火災などの可能性が予想されております。日本でも有数の地震の多発地帯ですので、家財においても地震対策を万全にする事が大切です。
◆状況確認、提案
お客様と一緒に住宅内を確認すると、1.8mから2.1mまでの収納棚が各所にあり、またテレビはローボードに置いてありましたが、いずれも金物で固定されておらず、耐震対策が十分にされているとは言えませんでした。
そこで、地震が発生しても極力被害が抑えられるよう、幾つかの提案を行いました。
・転倒防止マットは、粘着剤とジェルの柔軟性により、地震の揺れを吸収する事が出来る。
・突っ張り棒、耐震ポールで家具を天井に固定する。
・転倒防止金具やL型金具などを使って、家具を壁に固定する。
・家具の脚にストッパーを取り付ける事で、地震の揺れで家具が動き出すのを防ぐ。
・家具を壁際に配置し、それぞれの間に隙間を開ける事で、地震の揺れで家具がぶつかり合うのを防ぐ。
天井固定金具は、家具の天板と天井を直接固定する事で、地震の揺れで家具が倒れるのを防ぐ事が出来ます。耐震ポールは、突っ張り棒よりも強力で、重い家具の転倒防止にも効果的です。耐震ポールには、様々な種類がありますので、家具に合わせた材質、サイズを選ぶ事が必要です。
※写真はイメージです。
家具転倒防止対策は、家具の種類や重さに合わせて、適切な方法を選び、定期的に確認して、ゆるんだり破損したりしていないか確認しなければなりません。
◆改善作業
家の中のあらゆる物に対して対策が必要ですが、すべてを完全に行う事は出来ませんので、家具への耐震ポールの取り付け、床に吸着する耐震マットの設置、テレビの固定等、家財の設置状況に合わせた対策を行う事になりました。
事前に家具の天板から天井までの高さ、家具の奥行きを測定、天井においては野縁の位置と強度を確認し、適した金物を準備します。
作業はワードローブ、タンスに耐震マットを敷くことになりますが、かなりの重量がありますので、収納物を一旦すべて取り出し、家具を持ち上げ、マットを敷いた後、取り出した物を戻しました。
※写真はイメージです。
次は家具の上部に、それぞれの高さに合わせた金属製の耐震ポールを取り付けます。天井は床板のように強度がありませんので、固定に限界がありますが、転倒の被害を最小限に抑えるよう、取り付ける位置、締め付けの強さの調整も行いました。
テレビは裏面の穴に金物を取り付け、ローボード側はクランプで固定し、ベルトを適切な張り具合に調整しました。これで、地震が起きた場合でも、前に向って飛んでくる事はありませんので、幾分安心出来るかと思います。
◆まとめ
お客様からは「自分でもテレビの固定、床に敷くマット等、気が付かなかった部分にまで提案・改善して下さり助かりました。今回の作業をきっかけに、今後は更に地震への対策が行えるよう考えてみようと思います。」と、お喜び頂けました。
家具においては天井までの距離、家具の奥行き、天井の強度など条件が様々でしたので、完全に対策が出来たとは言えませんが、少しでも安心して暮らせる環境が整ったのではないでしょうか。
地震で被害が起きてから後悔しない為に、少しずつでも事前に対策をしておく事は必要ですね。
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