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~外国のごみ事情~ フランス編
こんにちは。
今回は前回に引き続き、世界のごみ事情を紹介します。
第2回は、フランスのごみ事情についてです。
さっそく、紹介してまいります。
フランスの首都パリでは、ごみの分別には4つの区分があります。
それぞれ、生ごみ、瓶ごみ、リサイクルごみ、その他のごみです。
リサイクルごみには、プラスチックや紙、空き缶が該当します。
日本では、プラスチックや紙、空き缶は事前に分別されてから捨てられますよね。
フランスではごみ処理場で焼却前に、人力で分別されています。
ちなみに、フランスでは「プラスチックは気持ち悪い」という文化があります。
そのため、ケチャップやマヨネーズなどはプラスチックではなく、
ガラス瓶に入れられているものがほとんどです。
日本とフランスとでは、プラスチックの考え方に差を感じますよね。
2年後の2024年には、首都パリでオリンピックが開催される予定です。
フランスでは近年、五輪への準備として、ごみ問題への意識が高まりつつあります。
まず、2016年には食品廃棄禁止法で、賞味期限切れ食品の廃棄を禁止しました。
この法律は、大型ショッピングモールでの賞味期限切れの商品を廃棄することを禁じ、
廃棄する代わりに慈善団体やチャリティー組織に寄付を義務付けるものです。
このため、大型ショッピングモールはこれらの団体や組織と連携し、
賞味期限が切れる前に寄付をすることになりました。
この法律を破った場合、最高で75,000ユーロ(日本円で1,000万円以上)の罰金が科されます。
さらに、同じく2016年には、フランスの全てのお店でレジ袋の配布を禁止しました。
ちなみに、日本でレジ袋が有料になったのは2020年です。
このようなごみ問題への熱意が評価されたのか、翌年の2017年には
アメリカのロサンゼルスを下し、2024年の五輪の開催地に選ばれました。
その後もフランスはごみ問題については積極的な姿勢をとります。
2020年には、プラスチック製の使い捨て容器がフランス全土で製造禁止となりました。
使い捨て容器を、プラスチック製から植物由来のたい肥製にし、ごみを減らします。
このようなフランスの法案や取り組みは、日本人からすると少し厳しくも思えます。
しかし、五輪招致をきっかけに、ごみへの意識が変わったことは評価できますよね。
ここまでは、フランスのごみ事情について、比較的優れている点を紹介してきました。
ただ、前に述べたように、フランスは日本人の感覚からすると、
少し厳しい法律を作っているようにも思えますよね。
ここからは、フランスの厳しい法律がもたらした負の側面について、少しご紹介します。
先ほどの賞味期限切れになった食品の廃棄を禁止する食品廃棄禁止法は、
大型ショッピングモールにしか適用されません。
大型ショッピングモールの定義は400平方メートル(札幌ドーム約8つ分)以上です。
つまり、400平方メートルを超えないお店に関しては、
食品廃棄禁止法は適用されないことになります。
実際、大型ショッピングモールが出しているごみは、フランスのごみの5%に過ぎません。
このため、大型ショッピングモールだけを取り締まっても、効果が薄いという指摘があります。
また、この法律は慈善団体やチャリティー組織に、廃棄前の食品を寄付すると紹介しました。
これらの食品をどこに集め、だれが保管したり賞味期限をチェックするのかという問題があります。
場所の確保が難しかったり、確保できたとしても人件費がかさみます。
また、必要以上の食品が慈善団体やチャリティー組織に流れ込み、
食べ物であふれかえってしまっている団体や組織もあるようです。
このように、厳しすぎる法律は、負の側面を持っているのです。
いかがでしょうか。
フランスは環境への理解が進んでいますよね。
その一方で、法律が厳しすぎるゆえに、大きな課題も持っています。
ともかく、ごみを減らすには法律だけではなく、個人の努力や意識改革も必要ですよね。
一人一人のごみへの理解が進み、結果として両国のごみが減ることが一番ですね。
みなさんもこれを機に、ご自宅の清掃やごみの処分はいかがでしょうか?
最後になりますが、不用品回収はライフパートナーズにお任せください。
23/09/27
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こんにちは。
今回は前回に引き続き、世界のごみ事情を紹介します。
第2回は、フランスのごみ事情についてです。
さっそく、紹介してまいります。
1 ごみ箱から見る、フランスのごみ意識
フランスの首都パリでは、ごみの分別には4つの区分があります。
それぞれ、生ごみ、瓶ごみ、リサイクルごみ、その他のごみです。
リサイクルごみには、プラスチックや紙、空き缶が該当します。
日本では、プラスチックや紙、空き缶は事前に分別されてから捨てられますよね。
フランスではごみ処理場で焼却前に、人力で分別されています。
ちなみに、フランスでは「プラスチックは気持ち悪い」という文化があります。
そのため、ケチャップやマヨネーズなどはプラスチックではなく、
ガラス瓶に入れられているものがほとんどです。
日本とフランスとでは、プラスチックの考え方に差を感じますよね。
2 フランスのごみ問題への取り組み ~パリ五輪に向けて~
2年後の2024年には、首都パリでオリンピックが開催される予定です。
フランスでは近年、五輪への準備として、ごみ問題への意識が高まりつつあります。
まず、2016年には食品廃棄禁止法で、賞味期限切れ食品の廃棄を禁止しました。
この法律は、大型ショッピングモールでの賞味期限切れの商品を廃棄することを禁じ、
廃棄する代わりに慈善団体やチャリティー組織に寄付を義務付けるものです。
このため、大型ショッピングモールはこれらの団体や組織と連携し、
賞味期限が切れる前に寄付をすることになりました。
この法律を破った場合、最高で75,000ユーロ(日本円で1,000万円以上)の罰金が科されます。
さらに、同じく2016年には、フランスの全てのお店でレジ袋の配布を禁止しました。
ちなみに、日本でレジ袋が有料になったのは2020年です。
このようなごみ問題への熱意が評価されたのか、翌年の2017年には
アメリカのロサンゼルスを下し、2024年の五輪の開催地に選ばれました。
その後もフランスはごみ問題については積極的な姿勢をとります。
2020年には、プラスチック製の使い捨て容器がフランス全土で製造禁止となりました。
使い捨て容器を、プラスチック製から植物由来のたい肥製にし、ごみを減らします。
このようなフランスの法案や取り組みは、日本人からすると少し厳しくも思えます。
しかし、五輪招致をきっかけに、ごみへの意識が変わったことは評価できますよね。
3 フランスの厳しい法律が招いた、負の側面
ここまでは、フランスのごみ事情について、比較的優れている点を紹介してきました。
ただ、前に述べたように、フランスは日本人の感覚からすると、
少し厳しい法律を作っているようにも思えますよね。
ここからは、フランスの厳しい法律がもたらした負の側面について、少しご紹介します。
先ほどの賞味期限切れになった食品の廃棄を禁止する食品廃棄禁止法は、
大型ショッピングモールにしか適用されません。
大型ショッピングモールの定義は400平方メートル(札幌ドーム約8つ分)以上です。
つまり、400平方メートルを超えないお店に関しては、
食品廃棄禁止法は適用されないことになります。
実際、大型ショッピングモールが出しているごみは、フランスのごみの5%に過ぎません。
このため、大型ショッピングモールだけを取り締まっても、効果が薄いという指摘があります。
また、この法律は慈善団体やチャリティー組織に、廃棄前の食品を寄付すると紹介しました。
これらの食品をどこに集め、だれが保管したり賞味期限をチェックするのかという問題があります。
場所の確保が難しかったり、確保できたとしても人件費がかさみます。
また、必要以上の食品が慈善団体やチャリティー組織に流れ込み、
食べ物であふれかえってしまっている団体や組織もあるようです。
このように、厳しすぎる法律は、負の側面を持っているのです。
4 まとめ
いかがでしょうか。
フランスは環境への理解が進んでいますよね。
その一方で、法律が厳しすぎるゆえに、大きな課題も持っています。
ともかく、ごみを減らすには法律だけではなく、個人の努力や意識改革も必要ですよね。
一人一人のごみへの理解が進み、結果として両国のごみが減ることが一番ですね。
みなさんもこれを機に、ご自宅の清掃やごみの処分はいかがでしょうか?
最後になりますが、不用品回収はライフパートナーズにお任せください。
電話番号 0120-905-623
住所 〒003-0876 北海道札幌市白石区東米里2198番地25
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