「1年前まで住んでいた戸建ての住宅があるのですが、しばらく使っていない間に老朽化が進んでしまい、この先、更に酷くなる事が心配なので、不要品の回収、お手入れをして、賃貸住宅を紹介するサイトに写真をアップ出来るよう、綺麗にして欲しい。」と依頼がありました。
住宅を確認すると周囲が雑草、ツタで覆われており、歩くのもままならならない状態です。更に住宅内はカビの臭いに加え、所々に傷みが発生しており、数ヶ月ぶりに見に来たお客様も、毎回老朽化していく様子に愕然とした様子でした。
「不用品回収、掃除を行い、居住環境を整える事で、耐用年数を伸ばしたいと考えております。」というのですが、現状、人が住める環境では無く、賃貸住宅のサイトに写真を載せられる状況ではありません。
お部屋の中は、新居へ持って行かなかった家具、ソファー、じゅうたんも、そのまま置いてあります。
この住宅は、中古で購入した住宅で、所々にシステムキッチン、造り付けの食器棚等、価値のある設備がありますが、手入れをしない為に、汚れが酷い状況になっておりました。
住んでいないとお手入れも出来ず、直ぐに悪くなってしまうものですね。片付ければもっと良くなることが分かっていても、なかなか進まない状況でした。
作業は家の周りの雑草を草刈機で切り、外壁を覆っているツタの取り除きから始めます。
部屋には、まだ十分に使える家具、電化製品もあり、その都度、要不要の相談しながら、不要品な物は買取り、回収を行いました。
※写真はイメージです。
次に掃除を行いますが、特に水周りのカビは、注意しなければなりませんので、キッチン、浴室、洗面所を中心にカビ用の洗浄剤とブラシを使って、細かい部分までカビを落としていきます。
また、カビは木材、クロス等の内装部分の腐食の発生に加え、下地材や柱等の構造部分にまで悪影響を及ぼしてしまい、住宅の耐用年数の縮小にもなりかねません。
エアコンの清掃を行うと、大量の汚れが出てきましたが、念入りに掃除をする事により、使える状態になりました。
建具についても、引き戸の戸車が傷んでおりましたので、交換し、がたつき無く、スムーズに開閉出来るよう調整しました。
今後は、他のお客様に住んで頂く事になるので、お客様との打ち合わせの際に作った、チェックリストに従って、その他の点検を進めます。
建物について今後の維持管理方法についてご説明すると、「改善方法の理解が進み、計画的なメンテナンスへの意欲が湧いてきました。今後は期間を決めて換気をする等、定期的な掃除を心掛けます。」と仰って頂いた事に嬉しく思いました。
不要品をすべて回収したことにより、掃除もしやすくなったので、今後の貸し出しに当たり、所有者としての管理方法を守って頂き、価値を生み出す状態を少しでも長く、維持出来るよう心がけて欲しいものです。
※写真はイメージです。
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