「玄関の横にシューズクロークがあるのですが、靴だけではなく、クーラーボックス等のキャンプ用品、米、缶詰め、レトルト食品等を沢山置いてしまったので、もっと綺麗に整理をしたい。」と、ご相談がありました。
※写真はイメージです。
・現在の状況
それでも綺麗に整理されていればいいのですが、何もかもが押し込まれている状況です。
シューズクロークはウォークスルーのタイプとなっておりますが、扉が無く、収納が綺麗にされているのか、すぐに分かってしまう状況です。その為、収納が乱雑にされていると、安心してお客様を迎えられる状態ではありませんね。
どうしてこのように靴以外の荷物があふれた状態になってしまったのかと質問すると、「外から帰った時の置き場に都合が良く、また室内側からも出入りがしやすい構造になっておりますので、本来部屋に収納するべき荷物まで置いてしまった。」と、使い勝手が良い事から、とにかく押し込んでしまっている状況でした。
買い物に行った時の一時的な食品の収納に便利な事は分かりますが、これでは本来の利用方法から外れていますね。
シューズクロークは、靴を沢山収納出来る便利なスペースですが、収納方法を工夫しなければ靴が散らかったり、取り出しにくくなったりしますので、注意が必要です。
・作業
廊下、お部屋にもクローゼットなどの収納庫が所々にある状態でしたので、すべてを確認し、必要の無い物から片付ける事になりました。
すると、数年間使っていない衣類、寝具等があり、どうなっているのかと質問すると、「建築当初は収納が多いと思い、処分、もしくは他の人が再利用するべき物まで置いてしまい、そのまま手を付けていない状態になっている。」との事です。
その為、シューズクロークが必要以上に使われているといった状況で、住宅全体で考えると、不都合な部分が多く見つかりました。
所々にあるクローゼットの荷物を処分するよう仕分けをすると、いくらかスペースが確保出来ましたので、シューズクロークの荷物を整理しながら収納すると、バランスの良い状態になり、すっきりと片付ける事が出来ました。
・提案
今後、もっと利便性を高める為に、お客様に提案しました。
シューズクロークをすっきりと収納する為には、以下を気を付けることにより、整理しやすくなります。
1.靴の種類は、普段履きの靴、フォーマルな靴、スポーツ用シューズ、アウトドア用シューズ、季節の靴を種類ごとに分けて収納する。
2.シューズクロークの収納スペースを有効活用する為には、棚、シューズボックス、ハンガーラック、カゴ、ラックの整理整頓を心掛ける。
3.靴を収納する際には、きちんと収納する事で、見た目もスッキリとし、出し入れもしやすくなりますが、具体的な収納方法として、棚に収納する場合は、靴のサイズや種類に合わせて、棚の高さや幅を調整する。
4.シューズボックスに収納する場合は、靴のサイズや種類に合わせて、シューズボックスのサイズを選ぶ。
ハンガーラックは、長靴やブーツなどの収納。カゴは、シーズンオフの靴や、頻繁に履かない靴の収納。ラックは、靴の種類やサイズごとに分けて収納。等、シューズクロークの収納方法は、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて工夫する事が必要です。
※写真はイメージです。
・メリット
シューズクロークには、沢山の靴を収納する事が出来ますが、靴を玄関に置きっぱなしにしておくと、玄関が狭く見えたり、散らかったりしてしまいます。シューズクロークがあれば、靴をすっきりと収納する事が出来、玄関を広々と見せる事が出来ます。
湿気を防ぐ為の換気設備が設置されておりますので、靴が湿気にさらされてカビや臭いが発生するのを防ぐ事が出来ます。
・デメリット
シューズクロークを設置するには、費用が掛かります。また、シューズクロークを設置する為に、玄関のスペースを一部確保する必要があり、定期的に掃除や換気も行わなければなりません。
・まとめ
シューズクロークは、玄関をすっきりと見せ、靴を湿気から守る為に役立つ収納スペースです。ご自身のライフスタイルや好みに合わせた使い方を考えてみる必要がありますね。
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