1 延命治療とは
延命治療は本人が苦しむ事になるので、行わない方がいいという考え方もあります。
人工呼吸、人工透析、人工栄養を家族の意向で行ってしまうと、本人の意思に反する問題も出てきますが、意思を尊重する事無く医学的の措置を施され、変わり果てた様子を家族が見て、どう思うのでしょうか。
延命治療を望まない場合、尊厳死宣伝公正証書を作成する方法もあり、これなら本人の意思が尊重されると言えます。
ターミナルケアを行い、自分らしく生きられることも重要で、身体的、精神的、社会的の方面からの支援、その他にも様々なケアがあり、延命治療に比べて、自分らしく生きることが出来るので、双方に負担の軽減につながることもあるのです。
延命治療の意思確認に関しては、老人ホーム、介護施設に入居した時に行うことが多く、家庭においても本人の意思を確認した上で、家族と一緒に考え看取りの計画を立て、協力して進める必要があるのです。
※写真はイメージです。
2 延命治療の実態
延命治療を受けたい人の割合は5%、そうでは無い人が90%以上もいるのに対して、延命治療を望む家族は本人の2倍程度高く、本人の意思が尊重されているとは言えません。
日本の健康寿命は74歳で世界一というのは良い事ですが、平均寿命は男性81歳、女性88歳となっており、健康寿命との差は約10年です。
アメリカの平均寿命は76歳、ヨーロッパにおいても、ノルウェー等の高い国で80代前半、ヨーロッパは世界的に高い傾向にありますが、それでも日本に劣ります。
健康寿命が極端に低いのはアフリカで、40歳代の国もあり、食事、衛生面、医療が大きく関わっているとも言えます。
日本の環境が整っているとも言えますが、何れの国においても10年程度の期間をどう過ごすのかが、人生の幸せにつながると思います。
3 社会的な保障
日本は75歳以上で現役並みの所得を得ていなければ1割負担、70歳~74歳で合計所得200万円未満なら2割負担となっております。
さらに高額療養費があり、自己負担額は所得と医療費に応じて決められる事になります。
高額療養費は、1年間で3回医療費の払い戻しを受けた月があると、多数回該当となり、4回目からは更に減額される仕組みになっており、医療費の負担が大幅に軽減される事から、延命治療を受ける家族が他国よりも多いのでしょうか。
社会的な保障により、十分な治療が受けられるのは良いことに思いますが、十分な話し合い不足で、延命治療が家族の判断となった場合、それが正しい判断なのか疑問が残ります。
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